工法紹介

薬液注入工事 単管ロッド

ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、セメント系注入材等を用いて空洞充填や粘性土の地盤強化を目的として行う工法です。

薬液注入工事 二重管ストレーナー工法

単相式

二重管ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、主に瞬結型注入材を用いて止水および地盤強化を目的として行う工法です。

複相式

二重管ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、瞬結型注入材と浸透性に優れた緩結型注入材を用いて止水および地盤強化を目的として行う工法です。

二重管複相注入方式の施工順序

削孔開始
清水で削孔を開始する。
削孔終了
所定の深度まで削孔したら清水を止める。
注入開始
清水を注入材に切り換えて、一次(瞬結)、二次(緩結)の順で注入を行い、 ステップアップする。
注入終了
所定の深度まで注入し終了する。
  • 二重管ストレーナー工法(1)
  • 二重管ストレーナー工法(2)
  • 二重管ストレーナー工法(3)
  • 二重管ストレーナー工法(4)

二重管ストレーナー工法(1)~(4)

特長

  • 懸濁型および溶液型注入材の両方が使用できるため、ほとんどの土質に適用可能です。
  • 機械設備がコンパクトで狭い場所での施工が可能です。

土質別によるグラウトの充填率・注入率(参考)

二重管ストレーナー工法(単相式)
表の端が切れている場合は
左右にスワイプしてご覧ください。

(ここをタッチで非表示)
土質 N値 間隙率

(%)
溶液型 懸濁型
充填率
α(%)
注入率
λ(%)
充填率
α(%)
注入率
λ(%)
粘性土 緩い 0~4 70 55 38.5 50 35.0
中位 4~8 60 50 30.0 45 27.0
締まった 8~15 50 30 15.0 25 12.5
砂質土 緩い 0~10 50 80 40.0 70 35.0
中位 10~30 40 80 32.0 70 28.0
締まった 30以上 30 70 21.0 60 18.0
砂礫土 緩い 10~30 50 80 40.0 70 35.0
中位 30~50 35 80 28.0 70 24.5
締まった 50以上 25 80 20.0 70 17.5
二重管ストレーナー工法(複相式)
表の端が切れている場合は
左右にスワイプしてご覧ください。

(ここをタッチで非表示)
(土木工事積算基準マニュアルより)
土質 N値 間隙率
n(%)
充填率
α(%)
注入率
λ(%)
粘性土 軟らかい~中位 0~4 70 40 28.0
中位~硬い 4~8 60 40 24.0
砂質土 緩い~中位 0~30 45 90 40.5
中位~締まった 30以上 35 90 31.5
砂礫土 緩い~中位 0~50 40 90 36.0
中位~締まった 50以上 35 90 31.5
  • 二重管ストレーナー工法
  • 二重管ストレーナー工法
  • 二重管ストレーナー工法

薬液注入工事 ダブルパッカー工法

注入外管を予め埋設しておき、その中に注入内管を挿入して任意の箇所に注入する工法です。浸透性に優れた注入材を用いて止水および地盤強化を目的として行います。

二重管ダブルパッカー注入方式の施工順序

削孔
所定の深度まで削孔する。
シール注入
シールグラウトを孔内へ充填する。
外管挿入
所定の深度まで外管を挿入する。
ケーシングパイプ引き抜き
ケーシングパイプを全て引き抜く。
1次注入
外管の中へパッカー付きの内管を挿入し、1次注入(CB液)を行い地盤の均一化を図る。
1次注入工の前に水でクラッキングを行う場合がある。
2次注入
1次注入完了後、溶液型注入材にて浸透改良を行う。

ダブルパッカー工法

特長

  • 必要に応じて本注入の施工後でも任意の補完注入を行う事が出来ます。
  • ゲルタイムの長い注入材を用いることで砂質系地盤全域に浸透注入が可能です。
  • ゲルタイムの長い注入材を用いることから周辺地盤への影響が少なく、重要構造物等の 近接施工に適しています。
  • ダブルパッカー工法が優位なケース
    • 削孔深度が25m以上
    • ロータリーパーカッション方式の削孔が必要な場合
    • 重要構造物の近接施工
    • 高い遮水性が要求される場合
    • 大規模開削の底盤改良
    • その他特に高い注入効果を期待する場合
  • ダブルパッカー工法
  • ダブルパッカー工法